躁が軽いのでうつ病と間違えやすい~双極性障害Ⅱ型~

健康

私は、双極性障害Ⅱ型と診断を受けています。双極性障害Ⅱ型の特徴を見ていきましょう。

うつ状態はⅠ型と同じでも、躁状態の部分が軽い双極性障害Ⅱ型。躁が軽い=軽躁とはいえ、病気が軽いというわけではありません。うつ状態の期間が長く、慢性化する傾向があります。

こじらせたり、取り返しのつかないことにも

躁状態が重篤なⅠ型の患者さんは、元気いっぱいで威勢は良いのですが、トラブルを起こすし散財はするし、実際になにかまとまったことは完成できません。

しかし、Ⅱ型の患者さんは違います。目覚ましい成果を挙げて「成功者」となることもあります。

また、軽躁状態は性格や個性とみなされ、その不安定さが本人をより魅力的にみせる可能性すらあります。もちろん、トラブルはほとんど起こさないので、見過ごされることも少なくありません。

軽躁とパーソナリティー障害との境目は見えにくく、軽躁と絶好調との区別もつきにくいため、Ⅱ型の患者さんは統計上の数字よりも多いと考えられています。

本人は「絶好調」に感じている

躁状態と軽躁状態は類似点も多く、見分けがつきにくいのが実態です。

ただ、軽躁は①入院を必要とするほど重篤ではない、②幻覚や妄想などが存在しない、という2点で躁と区別されます。また躁と違って、仕事など創意的でまとまった活動をやり遂げることが出来ます。そのため、本人にとっては「絶好調」の状態「治った」と誤解しがちです

実は深刻なⅡ型

双極性障害Ⅱ型は本人もまわりのひとも軽躁状態を病気と思わず見逃しがちです。そのため、本人はうつ状態を実際以上に深刻に受け止めたり、病院では抗うつ剤を処方されるなど、場合によっては有効性が低い治療のもととなります。

また、Ⅱ型はⅠ型よりも自殺率が高く、摂食障害、不安症、アルコール依存との合併がしばしばみられます。「軽躁だ」などと、病気自体を軽くは見られません。

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