長年、うつや躁の症状に苦しんでいるとうつや躁ではない自分を忘れがちです。
しかし、発病前の本当の自分を見つめ直し、新たに自分を立て直していこうとすることが治癒への近道なのです。
自分をとりもどす
うつや躁の症状は、病気による表面的な激しい波。
症状のない普段の自分はどのような人間だったでしょうか。
- 睡眠パターン:朝型か夜型か。眠りは深い方だったか。気分よく目覚めていたか。
- 生活の習慣:食事や嗜好品はどのようなものだったか。運動はしていたか。
- 趣味:なにか楽しめるものや打ち込めるものがあったか
- 興味をもっていること:何に興味をもっていたか。どのような話題が多かったか。
- 技能:仕事の仕方はどうだったか。得意な分野はなんだったか。
自分をしっかりさせて病気と向き合う
うつや躁の症状に苦しめられ、長年にわたって悪戦苦闘してきた人も少なくありません。
なかには、なぜ自分はこんな病気になってしまったのかと嘆いたり、病気を否定したりする人もいます。
しかし、病気との取り組み方次第では、症状をコントロールし、発症する前と同じような生活をとりもどすことも可能です。
それには、うつや躁の症状ばかりに目を奪われず、症状のないときの自分の生活を思い出す必要があります。
あなたは本来どんな人だったのでしょうか。そこに、本来の自分自身の姿が見えてきて、もしかしたら症状の原因が隠れていることに気付くかも知れません。
そのうえで、新たに生活を立て直していくことが、治療と再発予防には重要なポイントになるのです。
疾患を受け入れる
双極性障害は長期化し、再発しやすい疾患ですが、そのことをきちんと受け入れて取り組み、付き合っていきます。
- 病気であることを受け入れる:診断を受けた直後はショックを受けても、現実を見据える
- 薬を飲む:治療のために薬が必要だと認め、処方通りに飲む
- 精神療法を受ける:精神療法について意味や必要性を理解したうえで受ける
- 主体性をもつ:医師や家族ではなく、病気を治すのは自分だと考える
- 病気を悪化させない:積極的に治療に取り組み、悪化させるリスクはあえておかさない
- 症状を再発させない:自分だけでなく周囲にも協力してもらい、兆候があったら早めに対処する
- 生活する:病気を上手にコントロールして、穏やかに生活する
治療の不安は解決しておく
薬物療法では多くの場合、何度も薬の量や種類を変え、組み合わせを試行錯誤しながら、効果の高い薬意を見つけていきます。
その過程で薬を過剰に怖がったり、人から聞いた話を鵜呑みにして、不安を抱く人もいますが、これもうつの症状である可能性があります。
曖昧な情報には惑わされず、医師とよく話し合い、治療の不安は解決しておきましょう。
そんじゃー、またね(‘ω’)ノ
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