薬の服用は自己判断でやめない
再発を防ぐために、絶対にやってはいけないことは、自己判断で薬の服用をやめてしまうことです。
患者さんが薬の服用をやめてしまうときというのは、主に3つの状況が考えられます。
まず1つは、躁もうつも現れていない寛解期です。
寛解期になると、多くの患者さんは普通に日常生活を送ることが出来ます。
寛解期が半年、1年と続くと、「もう薬を飲まなくても大丈夫だろう」と思いたくるでしょう。
家族や周囲の人も、病気を正しく理解していないと、「いつまで薬を飲み続けているのだ」と言いたくなるかもしれません。
しかし、ここで薬の服用をやめてしまうと、非常に高い確率で再発してしまうのです。
症状のないときこそ、今一度、薬物療法の必要性を再確認してみてください。
2つ目に薬をやめたくなるときというのは、薬が合わない場合です。
症状がなかなかよくならないと、「薬を飲んでいるからよくならないのではないか」と疑心暗鬼になることがあります。
特にうつ状態が長引くことが多く、その人に合った薬の処方が見つかるまでに時間を要することがあるものです。
薬物療法の中心となる気分安定薬や抗精神病薬は、複数の種類があり、薬の組み合わせにもいくつものパターンがあります。
今の組み合わせが合わないとわかれば、医師は別の方法を考えてくれるはずです。
諦めずに治療を続けてください。
もう1つ、躁状態が始まった時も要注意です。
特にうつ状態から急に躁転したときは、昨日までのつらい気分がうそのように晴れてしまうため、病気は完全に治ってしまったと思い込むことがあります。
しかし、そんな時こそ、薬で躁の波をしっかり抑える必要があるのです。
本人の意思だけで薬を飲み続けるのが難しい場合は、家族のサポートも必要になります。
それでも薬を服用できない場合は、入院を検討することになります。
そんじゃー、またね(‘ω’)ノ
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