患者本人の気持ちを理解してあげる
双極性障害という病気を克服するためには、患者さん本人と医師、そして家族が三位一体となって立ち向かうことが大切です。
躁状態のときの患者さんは、散財したり、職場でトラブルを起こしたり、警察沙汰を起こしたりと、家族にとっては苦労の連続です。
忠告する家族に対しても暴言を吐くので、家族は我慢の限界を迎えているかもしれません。
しかし、今一度冷静になって患者さんの気持ちを想像してみてください。
病気を発症したばかりの時は、患者さんは病識を持てていませんから、自分がしたことを自覚することも出来ません。
忠告したり、止めようとしたりする家族に対して、逆ギレしたり、見下すような態度をとることもあります。
しかし、双極性障害という診断が下り、病気なのだとわかってくると、「申し訳ないことをした」「できれば、病気がさせたことだということを理解して欲しい」「見放さないで欲しい」といった気持ちが湧いてくるものです。
それでも躁状態が再発したときは、家族の忠告に耳を貸さないかもしれませんが、心の奥底には、「忠告を聞かなければ大変なことになる」という思いもあるのです。
悪いのは、患者さんではありません。
双極性障害という病気がさせていることなのです。
この認識を家族と患者さんが共有できるようになると、闘うべき相手が明確になります。
患者さんにとっても、家族にとっても、病気が再発しないよう封じ込めることが真の目標になるはずです。
家族がいない俺はどうすれば。。。
っなこと言っても、仕方がない。
再発の予兆に注意する
双極性障害は再発しやすい病気です。
再発の予兆には、本人しか分からないものもありますが、逆に本人には自覚がなく、家族や周囲の人でなければ気付かないものもあります。
患者さんの近くにいる人は、常に再発の予兆に注意するようにしてください。
例えば、昨日までうつ状態で、ほとんど1日中寝込んでいた人が、翌朝、急に元気になり、いそいそと身支度をして出かけようとすることがあります。
家族は「ようやく元気になってくれた」と思いがちですが、これは躁転のサインかもしれません。
手放しで喜ぶのではなく、念のため受診を進めるべきといえます。
そこで、「病気は治ってしまったのだから、受診の必要はない」と拒絶するようならば、ますます躁転の可能性が高くなります。
また、再発の予兆として、最近はSNSへの投稿が異常に増えるいったものがあります。
部屋に引きこもっているという状態に変化はないのですが、その人のSNSを見てみると、昨日までは投稿をほとんど休んでいたのに、急に1日に数十~数百本ものつぶやきを投稿しているといった具合です。
しかも、その中には、他人を名指しで誹謗中傷するような内容が含まれていることが多く、大きなトラブルに発展することもあるので注意が必要です。
特に躁状態は、そのまま放っておくと、どんどん症状がひどくなり、家族の忠告を穏やかに聞き入れることができなくなります。
患者さんの暴走が止まらない場合や、受診や服薬を拒否する場合は入院を検討しなければなりません。
再発の予兆として、どんなことが考えられるのかを家族と本人がよく話し合い、共有しておくと、予兆が見られたときもスムーズに受診や服薬といった対処ができます。
俺には家族、友達が必要です。
そんな感じ。
そんじゃー、またね(‘ω’)ノ
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