患者本人の気持ちを理解してあげる
双極性障害という病気を克服するためには、患者さん本人と医師、そして家族が三位一体となって立ち向かうことが大切です。
躁状態のときの患者さんは、散財したり、職場でトラブルを起こしたり、警察沙汰を起こしたりと、家族にとっては苦労の連続です。
忠告する家族に対しても暴言を吐くので、家族は我慢の限界を迎えているかもしれません。
しかし、今一度冷静になって患者さんの気持ちを想像してみてください。
病気を発症したばかりの時は、患者さんは病識を持てていませんから、自分がしたことを自覚することも出来ません。
忠告したり、止めようとしたりする家族に対して、逆ギレしたり、見下すような態度をとることもあります。
しかし、双極性障害という診断が下り、病気なのだとわかってくると、「申し訳ないことをした」「できれば、病気がさせたことだということを理解して欲しい」「見放さないで欲しい」といった気持ちが湧いてくるものです。
それでも躁状態が再発したときは、家族の忠告に耳を貸さないかもしれませんが、心の奥底には、「忠告を聞かなければ大変なことになる」という思いもあるのです。
悪いのは、患者さんではありません。
双極性障害という病気がさせていることなのです。
この認識を家族と患者さんが共有できるようになると、闘うべき相手が明確になります。
患者さんにとっても、家族にとっても、病気が再発しないよう封じ込めることが真の目標になるはずです。
家族がいない俺はどーすれば。。。
そんじゃー、またね。
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