発症、再発、悪化の危険度を高めるもの
生活リズムの乱れ
双極性障害では、一夜にしてガラリと別人のようになってしまうことがあります。
脳の中で、何かが起こっていることが考えられます。
このような急激な変化をもたらすものとしてよく知られているのが、徹夜です。
徹夜明けの朝、体は疲れているのに気分は高揚する、といった経験をすることは、健常な人の場合でもありますが、双極性障害の場合は、激しい躁状態があらわれるのです。
睡眠不足によって生活リズムが乱れることは、もっとも避けたいリスクの一つです。
ライフイベント
ストレスも発症のリスクになります。
肉親の死、結婚、就職、出産といったライフイベントがストレスになります。
ただし、ストレスの内容がそのまま症状になって現れるわけではありません。
たとえば、「葬式躁病」や「選挙躁病」のように、何かやらなければならないと考えるとエネルギーの噴出が起こり躁病になることがあります。
なお、ストレスは、発病のキッカケになることが多いのですが、再発を何度も繰り返すと、ストレスがないのに再発するようになります。
抗うつ薬
うつ病と診断され抗うつ薬を飲んでいると、突然、うつ状態から躁状態になる場合があります。
これが「躁転」で、潜在的に双極性障害があり、抗うつ薬によって躁転が誘発されたと考えられます。
こういった場合は、双極性障害と診断を変え、抗うつ薬は中止します。
そのまま抗うつ薬を飲み続けると、躁状態を悪化させたり、ラピッドサイクリングを招くなど、大きなリスクになります。
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