信頼できる医師・医療機関を見つけることが治療の第一歩です

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双極性障害は、単なるうつ病より複雑で長期的な経過をたどります

治療は信頼できる医師の存在無くしてはできません。

家族も協力して、病院探し・医師選びにあたってください。

たもも
たもも

信頼できる医師を見つけることが治療の第一歩なんですね。

複雑で難しい病気に医師との協力体制は不可欠

双極性障害は、医師にとっても、患者さんにとっても、とても難しい病気です。

一つには、診断の難しさがあります。

双極性障害の場合、病名が確定するまでに時間がかかり、米国では平均して8年かかるという報告もあります。

それでも、躁状態で受診する人は、比較的簡単に双極性障害と判断出来ますが、このようなケースは少ないのです。

特に躁状態が軽い人は、自分が病気とは思わないので、病院に行きません

多くの人は、うつ状態になると、つらいので医師を受診します。

この場合、本人にも周囲にも過去に躁状態になった自覚がないと、そのことを医師に伝えられないため、うつ病と診断されてしまいがちです。

そのため、双極性障害が見過ごされることもあります。

もう一つの難しさは、治療にあります。

双極性障害の薬物療法は気分安定薬のリチウムを中心に進めますが、多くの場合、患者さんの状態に合わせて、作用の違う薬を数種類併用するようになります。

このさじ加減が重要なのですが、患者さんはしばしば薬を飲むのを途中でやめてしまいます。

症状の悪化や再発などがあり、医師にはさらに難しい対応が求められます。

双極性障害は、単なるうつ病より複雑で、慢性化しやすい病気です。

人によっては、一生薬を飲む必要がある場合もあります。

この長い療養期間、医師と患者さん(家族も含まれます)との協力体制は不可欠です。

ぜひ信頼できる医師を見つけ、いっしょに治療を続けてください。

医療機関を探すポイント

情報を集める

地域の窓口:「保健所」「保健センター」「精神保健福祉センター」は、地域の精神医療情報を最もよく把握しているところです。専門の窓口があり、保健師、精神保健福祉士(精神科ソーシャルワーカー)、精神科医などから専門的なアドバイスが受けられます。電話相談ができるところもあります。

インターネットや電話:現在は多くの医療機関がホームページを設けています。検索をして情報を集めましょう。電話帳で調べる方法もあります。候補が見つかったら、実際にメールしたり、電話をして、アクセスや診療時間などを問い合わせてみてもよいでしょう。対応が丁寧で親切かどうかが確かめられます。

受診は精神科・神経科・精神神経科へ

精神科医が診療を行っている科には、精神科、神経科、心療内科、心療科、メンタルヘルス科などがありますが、双極性障害の疑いがある場合は「精神科」「神経科」「精神神経科」を受診しましょう。自分では躁症状の自覚がなく、うつ症状で受診する場合でも、きちんと専門的な受診を受けることをお勧めします。

大きな病院か、あるいは診療所やクリニックにするのか

精神科病院に抵抗がある場合は、一般病院(総合病院)や大学病院でもよいでしょう。

あるいは、メンタルクリニック(診療所)の方が行きやすいという人もいるでしょう。

それぞれの医療施設の特徴は

精神科病院:精神科専門の病院です。統合失調症などの重症患者を治療できる閉鎖病棟や、保護室などがととのっています。

医師や看護師などは臨床経験が豊富なスタッフが充実しており、設備も近代化が進んでいます。

一般病院:かつて総合病院と呼ばれていた病院を含みます。さまざまな心療科が設けられていますので、体の病気もある人にとっては、一つの病院で診てもらえるメリットがあります。

ただし、患者数が多く、1人の患者さんにさく診療時間は、どうしても短くなります。

大学病院高度な検査技術や医療設備がととのい、最新の医学情報に精通しています。

高名な精神科医が教授をしているところも多いのですが、担当してもらえるとは限りません。

若手の医師は診療や研究に力を入れていますが、異動が多い可能性があります。

小規模病院・クリニック:同じ医師が継続して診察しているところが多く、ちょっとした変調を感じた時などもすぐ相談にのってもらえる、といったメリットがあります。

薬以外の治療も充実しているところ

双極性障害は薬物療法だけでなく、心理教育や認知行動療法など薬以外の治療が重要です。ときには十分なカウンセリングを受けたり、治療プログラムに取り組むためにも、経験豊富な臨床心理士がいることは、医療機関を選ぶ時の重要なポイントです。

よい医師を選ぶポイント

正しい診断をしてくれる

患者さんにとって最も大切なことは、自分の病気を正しく診断してくれる医師を探すことです。

正しい診断がされなければ、適切な治療も出来ません。

双極性障害は、診断が確定するまでに時間がかかる場合が多く、最初の診断が途中で変更されることもあります。

また、ほかの精神疾患を併発することもあります。

心の病気について精通していて、臨床経験が豊富な医師なら、さまざまなケースに対応できます。

心と体をトータルにみてくれる

心のトラブルによって体が不調になったり、逆に体の異常から心の変調を起こすこともあります。

心と体が関わり合うことを十分理解している医師なら、必要な場合は身体的な診察や検査をしてくれます。

患者さんの精神的な悩みに耳を傾けると同時に、身体的な異常についてもチェックを怠りません

薬をこまめに調整してくれる

心の病気の治療は、その患者さんに合った薬を見つけるところから始まります。

ただし薬が効いたとしても、良い状態が長く続くとは限りません。

副作用や、症状のぶり返し、ほかの病気の併発などに対応することが求められます。

不必要な薬を出さず、状態に合わせて、こまめに種類や量を調整してくれる医師が望ましいです。

コミュニケーションができる

心の病気では、医師とのコミュニケーションは治療の一つと言えるほど。

話をよく聞いてくれる、互いに通い合うものがある、信頼感が持てる、といったことは医師選びの決め手となるポイントです。

医師と患者さんにも”相性”が大切です。

たもも
たもも

コミュニケーションがとれるのは大事だね。

そんな感じ。

そんじゃー、またね(‘ω’)ノ

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