双極性障害は、ストレスや生活リズムの乱れといった、身近なことがきっかけで発症します。
また、結婚や仕事の配置換え、退職など、ライフイベントもストレスとして誘因となります。
ストレスをまったくゼロにすることは出来ません。
しかし、無用なストレスは出来るだけ回避したり、
受け取り方によって軽くすることで、
ずいぶん状況は変わってきます。
心の病気には、発病の引き金になる「きっかけ」や「誘因」があります。
ストレスの「強さ」や「受け止め方」が、発病や再発に大きく関係するのです。
認知行動療法で習ったね。
生活リズムが乱れることに弱い
私たちが規則正しく生活できるのは、朝、日光を浴びることによってメラトニンというホルモンが生成、分泌されているからです。
このメラトニンは、心を安定させる作用のあるセロトニンからつくられ、覚醒と睡眠のリズムをコントロールしています。
しかし、朝になっても光を浴びず、夜型生活が続くとメラトニンの働きは鈍り、その原料となるセロトニンの働きにも影響を及ぼします。
よく、徹夜明けなどで、体は疲れているのに、気分が高揚するというのは、このためです。
双極性障害では、睡眠リズムが日によって大きく変動し、一定しない人がよくみられます。
変化についていけない
ライフイベントをきっかけに発病する人も少なくありません。
なかには、喜ばしい出来事も含まれますが、本人にとっては新しい出来事や変化に対応するのが難しいため、ストレスとなってしまうのです。
問題はライフイベントそのものではなく、それに対する受け止め方や重なり合い。
それらによって、ストレスは強くなります。
ストレス解消にすすめられること
- 料理
- 瞑想
- 掃除
- リラクセーション
- おしゃべり
- 読書
- 散歩
- ヨガ
- ストレッチ
- 体を動かす
- 庭いじり
普段の生活に楽しいことを増やす
同じ出来事に対しても、うつのときと躁のときでは、
ストレスの感じ方が違います。
例えば、うつのときには変化や新しいことに弱く、
ついていけなくなります。
一方、躁のときは興奮しやすく、イライラしがちです。
これらの感じ方の違いを自分で理解しておけば、
気分に振り回されないようになります。
出来事を冷静にとらえ、ストレスに振り回されないようになるのです。
また、一日の予定表を作り、出来るだけ楽しいことを
組み込むようにすると、毎日が心穏やかに過ごせるでしょう。
ストレスそのものではなく「受け止め方」が問題
ストレスが、心の病気の、そして体の病気の重要なリスク因子となることは知らない人がいないほどです。
しかし、知ってはいても避けるのは難しいと、多くの人が思っています。
私たちは、いつもストレスにさらされながら生活しているからです。
それでも、通常の状態であれば、ストレスは心の働きで何とか処理できます。
しかし、ストレスが強すぎたり、溜まりすぎると心にも体にも悪影響が出てきます。
身体面では、免疫系や自律神経系、内分泌系に作用して体調をくずします。
精神面では、過剰なストレスが脳にダメージを与え、心の働きに影響していきます。
問題は、ストレスそのものではないのです。
ストレスのまったくない、精神的に緊張感のない状態はかえってよくありません。
発病に関係するのはストレスの強さや、その受け止め方。
ストレスをどう受け止めるかによって、たとえ病気になったとしても、経過が違ってきます。
ストレスへの対処は、発病だけでなく、再発を予防する上でも重要なポイントになります。
ストレスとは・・・
「ストレス」とは、「心に受けた刺激によって起こる精神的な緊張」です。
厳密には、刺激は「ストレッサー」、それによって引き起こされるのは「ストレス反応」と呼んで区別しますが、一般的には両者を含めてストレスと呼びます。
ストレッサーになるものは様々です。騒音や寒暖、細菌などの物理的なもの、空腹、痛み、熱など身体的なのもの、怒りや悲しみなどの心理的なもの、そして人間関係や仕事、経済問題など社会的なものがあります。
これらストレッサーをもたらすライフイベントとしては以下のものがあります。
ライフイベント | ストレス度合 |
配偶者の死 | 83 |
倒産・失業 | 74 |
離婚 | 72 |
夫婦の別居 | 67 |
仕事上のミス | 61 |
単身赴任 | 60 |
転勤・配置転換 | 57 |
労働条件の変化 | 56 |
ポストの変化 | 52 |
上司とのトラブル | 51 |
結婚 | 50 |
子供の受験 | 46 |
認知行動療法をしっかり学ぼう。
そんな感じ。
そんじゃー、またね(‘ω’)ノ
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